モノクロの町の中に一つの赤い傘。
表紙がとても印象的で、前から気になっていたのですが、字のない絵本が苦手なので今まで敬遠していたのです。
でも字のない分、いつもよりじっくりと絵を見て、あれこれと想像しながら楽しむことができました。字のないのもいいものですね。
モダンな雰囲気の表紙から想像いていたのとは違い、描かれている町はちょっと懐かしい雰囲気。
駅に向かう女の子が通り過ぎていく風景を、一緒にゆっくりと歩いている気持ちで楽しみました。
なんともいえない温かみのある絵本で、子どもと一緒に楽しむのもいいですが、一人でゆったりと開きたくなる一冊です。