○○がこうしたら、つぎは××がこうなって、そしたらつぎは△△がこうして...という展開の絵本はめずらしくないと思うんですが、そこはやっぱり谷川俊太郎というひとの言葉のつかまえかたが光って、凡庸でない絵本になっているように思います。
かばがくしゃみをする音が「はくしょん」じゃなく「ぐわーっくしょん」と表現されていたり、シカのひづめの音が「かっぽこっぽ」となっていたり。あと、動物の世界でおこったことで統一されるのでなく、途中で人間の世界にも波紋がひろがるところが不自然じゃないのがいいですね。おまけとして、絵本と同じ内容のすごろくと、切り取って作れるさいころとこまがついてるのもにくい!