兄2人のおかげで私の家にはたくさんの絵本がありました。それはとても恵まれた環境にあり今ではすごくありがたいのですが、その頃は絵本が身近にあるのは当たり前だと思っていました。母が3人の子どものために知り合いのお家だったり図書館だったりバザーだったり、そして本屋さんと様々な所から絵本を集めてくれていた結果だったのです。
子どもの頃、気に入った絵本は毎日読んでました。親に読んでもらうのは本当に楽しみでしたが、絵本は話が長くないものが多く自分でも読みきれたので大好きでした。
そんな中、小学生の時に虜になったのがこの絵本です。とてもよくできたお話で私も真似して手紙をいろいろな所に隠して母に探させていました。ポスト、庭、階段下の物入れ、洗濯籠、、、今思えば、よくもあきずに私に付き合ってくれていたなと本当に母に感謝しています。1度だけじゃなく何回もしていました。それにこの絵本の魅力は林明子さんの絵です。全てのページの絵ををなめるように見ていました。細かなトコまできれいに描かれていて、優しい色使いで家庭のあたたかさがじゅわ〜っと伝わってきました。ページを開けるごとに口から勝手に言葉がでてきます。最後のページであ〜納得。
私も将来家庭を持つかもしれません。その時私も自分の子どもにたくさんの絵本を読んであげ、母のようになりたいです。この本は母との思い出がいっぱいです。