初めての雪を経験した子ギツネが、
一人で町まで手袋を買いに行くお話です。
文章も絵も美しい絵本です。
1ページ目、雪の降る森の絵を見て娘は「キレイ」とつぶやきました。
金色のキツネの親子も「カワイイ」と何度も言っていました。落ち着いたとてもキレイな絵です。
寄り添う親子が優しく温かです。
私が子供の頃に読んで記憶にしっかり残っている
(初めて子ギツネが雪に接した時の)
「めに何かささった」「お手々がちんちんする」
など、そのままの言葉が使われていたので懐かしかったです。
忘れていたシーンもありましたし、
親になって読むと感じ方も違いますね。
子供は子ギツネの気持ちになって聞いているようでしたが、
私はどうも母ギツネの気持ちになってしまいます。
「ほんとうに人間はいいものかしら」
どうなんでしょうね・・・
娘は「いいものだよ〜」と答えていました。
帽子屋さんが良い人でよかったです。
子ギツネは好奇心が強いとはいえ、
一人で町まで買い物に行くなんて頑張ったね。
お母さんはどんな思いで、一人で買い物に行かせたのかな。
私なら、手袋はあきらめてしまったんじゃないかな。
ちょっと長めのお話でしたが、
もうすぐ5歳になる息子もじっとお話を聞き、
絵本を覗き込んでいました。
”初めてのおつかい”にドキドキだったようです。
繰り返し読んであげたい絵本です。