まだ20代の頃、大阪で阪神淡路大震災に遭いました。幸い家屋の倒壊などはありませんでしたが、ちょうど母親が海外旅行中、余震は長々と続き、ひっきりなしに自衛隊のヘリがバリバリと窓を震わせて行き来する不安な日々を過ごしました(恐いのは一日だけじゃなかったんだよ)。
蛍が家から鑑賞できた大好きな家にはヒビがたくさん入って、ちょうど道路建設で立ち退きが問題になっていたため引っ越すことに──。
不覚にも泣きました。泣けました。涙が出ました。
真面目に楽器をやったことはありませんが、ひとりひとりの思いが音として重なってハーモニーをつくる瞬間は合唱経験でわかります。受け手としても感じたことがあります。
言葉で語れない想いを外へ吐き出せる、誰かに伝えられる、わかってもらうチャンスを作れる、音楽って素晴らしいね。
子供が理解するには難しいとは思いますが、ぜひ読んで欲しい。心の琴線になにか、ひとりひとりの物語として触れるものがあるのではなかろうかと思います。
学級での読み聞かせなどで活躍してくれると、いいな。