「てんじつき さわるえほん」シリーズ。
点字といえば、何か特別に感じるかもしれませんが、
様々な発見が得られる作品です。
まず、作者は全盲の広瀬浩二郎さん。
全盲だからこそ感じる感性を指南してくれます。
主人公は、全身が「手」の「さわるくん」。
さあ、一緒に感覚を研ぎ澄ませて感じましょう。
点字があることはもちろんのこと、絵にも様々な凹凸が施され、まさに手で感じることができます。
「音にさわる」を体感できると思います。
本の裏面を使って語られるあとがき、21世紀版「耳なし芳一」も是非、読んでほしいです。
昆虫の触角についての部分は、なるほど、です。
触覚と言うより、より身近な感覚という意味での「触角」という表現に共感します。
小学生くらいから大人まで、じっくり感じてほしいです。