面白い表紙の絵のタッチに惹かれ
全頁立ち読みで読ませていただきました。
泣いたことのなかった泥棒が収穫の喜びに気づき、泥棒をやめて畑を作ることにします。
人のものを盗みに行くより、育てるほうが楽しいと盗んだものを返しに行きます。
ここまで読み、ハッピーに終わるのかと思いきや
ラストでどんでん返しがありました。
戦争、喜びを知る、再起・・色んなテーマを含んでいて、予想以上に深いお話でした。
人間の性なのでしょうかね、、いがみ合ったり憎しみ合ったり
そのためにまた苦しむ人が出るのです。考えされされました。
お話はちょっと尻切れトンボのように終わりますが
この泥棒は必ずまた作物を育てていくと思います。
うちの子供たちに読んだとして、きっと次男は「どうして戦争するの」
「このあと おじさんはどうするの」と必ず聞くような気がします。
そのとき親としてどう回答しようかなと思いました。
重いテーマが明るいタッチの絵に救われています。
絵が見やすいので、高学年での読み聞かせに使ってみたいです