主人公のちいさなおじさんは、いじわるをされて生きてきました。
その理由は小さいからかもしれないし、優しそうだからかもしれません。
ちいさなおじさんは寂しくて悲しくて、夜ごと一人で泣いています。
春の初めのある日、ちいさなおじさんは、小さな勇気を出しました。
家のそばの木に、張り紙をしたのです。
張り紙には、こう書かれています。
「ひとりぼっちのちいさなおじさん 友だち募集中」
そして、玄関の前の階段に座って、友だちになってくれる人が来てくれるのを待ちました。
ちいさなおじさんが出した、小さな勇気。
その勇気が、ちいさなおじさんの環境を、少しづつ良くしていきます。
泣いてばかりいては、何も変わりませんね。
辛い目に遭い続けているときに行動に移すのは勇気が要りますが、でも、やるべきですね。
ちいさなおじさんが、これからは幸せでありますように。