サンタクロースはトナカイのひくそりに乗ってやってきて、屋根の上の煙突から家に入るのだと。
たいてい子供たちはそういうふうに伝えきいているのだけど、そうすると疑問がわいてくるわけです。
うちには煙突がないじゃない?煙突がなかったらサンタさんはどこから入ってくるのだろう、と。
そういう疑問に答えてくれるのがこの絵本です。
そう、実は、サンタさんも困っていたのです。最近の家には、煙突はないし、そりで降りようにも、屋根にはテレビのアンテナが邪魔だし。
そんなことをすべて解消しようと思った結果、サンタさんはこんなに小さくなったのです。
だから誰にも見えないんだよ、っていうには、ちょっと無理があるような気もするけれど...
由緒正しきクリスマスにはそぐわないかもしれないけど、
「えぇ、これってほんとなの〜?」
とか言いながら、子供とわいわい読むのは楽しい本です。