最初読んだ時、昔話なのか昔話風のお話なのかわからなかったのですが、次に「はつゆめはひみつ」(谷真介)を読んだら、同じ話だったので、昔話ということがわかりました。
お正月の三日にお金持ちのご主人が使用人に初夢を聞きます。こぞうさんだけは、お金をつまれても話しませんでした。
こぞうさんは、舟に乗せられ流されてしまいます。ここを読んだ時、「へえ、そんなかわいそう」と思いました。
こちらのお話は、こぞうさんの顔が鬼に会った時は青くなりますので、表情がすごくわかりやすいです。こぞうさんは、鬼たちから針をせしめます。
初夢は人に話しては叶わないのですね。そのことがよく伝わってきました。
ラストが「はつゆめはひみつ」の方が私の好みだったのですが、こちらは両手に花という感じで終わっています。
ぜひ読み比べてみてください。昔話はおもしろいです。