「うまれたくたなかったから うまれなかった 子どもがいた」から、このお話は始まります。うまれなかった子どもが主人公なので、絵では描かれているけれど、うまれていないという設定が、子どもにはややつかみにくいかもしれません。
でも、この本は、子どもが親の愛情を知らず、愛情を発見し、求め、得る姿が描かれているような気がします。親が読むと、子どもにいっぱい愛情を注ごうという気持ちでいっぱいになるのではないでしょうか。
愛情に満たされた子は、今までとはうってかわって、物事に対する感情があふれだします。生きているという実感がわくんですね。
うちの子にもしっかり愛を感じさせ、うまれてきたことへの喜びをいっぱい知ってほしいと思います。