母さん猫と4匹の猫が農場で暮らしていました。うしのミルクを子猫達に与えていたのに、ある日、牛の乳が出なくなり困った母さん猫は、犬に相談しました。犬から「ミルクがほしいなら月に行けばいいのさ」と教えてもらい月を目指して走り出しました。豚と鶏と牛に出会い一緒に月を目指すのですが、豚と鶏と牛は、途中であきらめてしまいます。母さん猫だけが諦めません。高い木に登ったりします。子供も「母さん猫がんばれ」と声が出てきます。母さん猫の子猫に対する愛情の深さを感じます。やっとミルクを見つけられると、「やったー」と親子で喜んでいます。母さん猫が「欲しいものを手に入れるには、辛抱が大事なのよ。途中でくたびれたり、怖がったり、いらいらしてはいけないの」と自分に言い聞かせた様に、私自身、自分に言い聞かせたり、子供が何か途中で投げ出しそうになった時にも、月にミルクをとりにいった母さん猫は何て言っていたかなぁと声をかけて、子供に思い出してもらっています。また、この本を読んからは、満月を見ると子供達は兎ではなく、ミルク桶を持っているおじいさんとおばあさんが見える?様で、満月の日に読んであげると「今日、満月!月を見るね」といいながら、しばらくの間楽しそうに月見をしています。