主人公の「あたし」の家では、野良猫の「どぶしろ」は悪者です。
なぜなら家の魚やハムを、勝手に持って行ってしまうからです。
だから、「あたし」たちからは悪い部分しか見えない白猫を、薄汚れているのもあって、「どぶしろ」と呼んでいました。
でもあることをきっかけに、「どぶしろ」が「ぎんいろ」に変わりました。
それは……。
人間の世界にも通じるお話のように感じて、熱心に読むことができました。
その人の一部しか知らないとき、そしてそれが悪い部分だったとき、嫌ってしまうのはしょうがないですね。
でも、良い部分だって持っているはず。
悪い部分しか見えていないときには難しいですが、そのように心に定めて、人付き合いをしていこうと思いました。