子ども向けの医学の歴史。
絵がたくさんあって、楽しく読めます。
が、内容はまったくもって楽しくはない。
古代ローマとかならまだしも、
100年くらい前にも、
何の根拠もなさそうな治療法がたくさん。
頭蓋骨の骨を砕いて飲むと体にいいと信じられ、
薬として売られていて、
墓場泥棒がたくさんいたり、
新鮮な血液や罪人も薬として売られるため、
刑のが執行されるとみんなが求めて死人に群がるという。
南極に派遣されたロシアの医師が盲腸になり、
鏡を見ながら局部麻酔で自分一人で手術したなんて話も。
現在こうして真っ当な医療があるのは、
この歴史のおかげかもしれないと、
その昔、こんなおかしな治療の犠牲になった人々に
感謝したいとう謙虚な気持ちになりました。
子ども向け絵本は卒業した小6の息子も
楽しく読んでいました。