フランスの伝統菓子のガレット・デ・ロワをめぐるお話です。子どもが好きなお菓子から世界の文化を知ることができる本で良さそうと思いましたが、いい意味で裏切られました。
まず、フェーヴのミリーが主人公というのが斬新に感じました。しあわせにする方、という言い方は変かもしれませんが、当たるだけでしあわせな気分にしてくれるフェーヴが不安を感じている様子が新鮮でした。ただガレット・デ・ロワを囲む家族のお話よりも印象深いストーリーになっていると思います。
次に、この本の1番素敵なところは優しさに溢れていることだと思います。うちの子たちも兄弟なので、あるあると思うところもあったり、優しさにジーンときたり。子どもたちに読み聞かせたいなと思いました。