父の形見のグローブをはめて、ひたすらパンチを繰り出す男の姿に、強いメッセージを感じました。
社会や世界を相手にパンチを繰り出し続ける男の、孤独感も痛感しました。
でも、打ち壊すものが無くなったときの寂寥感は理解できなかったです。
男はなんのために闘い続けたのでしょうか。
男は社会を立て直すためのパンチを繰り出しはじめます。
それは再建でしょうか。
それは、全てを壊してしまったことに対する贖罪でしょうか。
肝心なところが見えてこない歯痒さを感じます。
イランという国を理解するところから始める絵本でしょうか。
私もパンチを打ち出したくなるほど、インパクトの強い絵本です。