とても面白い定例会議の様子がうかがえる本。
靴にも「社会」があるのだね…。
あーだこーだ出席者たちは言いたいことは言うけど、結論らしい結論が出ず、問題を先送りする様子が日本人を象徴している。誰か一人に責任を負わそうとするところも。
靴に関するクレームであれば、靴同士で話し合えば?だって、あなたたち自分で歩いて移動したり手足があるじゃないの、と思ってしまったのは、私が頭が堅い大人だからかしら。
そんなふうに思うこともなく、クレーム対策を命じられてしまった「はると」がとても素直で優しい。
くつと「お父さんを慮る気持ち」で板挟みになっている様子にうちの子供も「かわいそうだな…」と思ったみたい。
同調圧力に負けないはるとは、頼もしい男だ。