さかなくんのお部屋には本棚もベッドもあります。
一見私達と同じ暮らしをしていると思っていたら、
気泡がプクプク、水草ユラユラ、エビはプカプカ。
あ、ここは水の中なんだ!
と読み始めてすぐその世界観に引き込まれました。
全てのページが細部まで描かれていて、画集の様にとても美しいです。
生活の様子も丁寧に書かれているので、
まるで地球のどこかで暮らしているさかなくんの日常を覗いているみたい。
さかなくんがあしびれで歩く姿に、
子どもは「おさかなのあしー」と喜んでいました。
もしかしたら、隣り合わせた人は本当は「お魚」かもしれない。
この世界で一緒に暮らすために「お水の入った重たいガラスのヘルメット」をかぶっているとしたら…
子どもは可愛い絵とお話しで楽しさと元気をもらい、
大人には少し不自由を感じている「誰か」に手を差し伸べる勇気を与えてくれる。
そんな優しい絵本です。