『そらからきたこいし』、『やねうらべやのおばけ』、『たまごのはなし』と
不思議な世界観が魅力のしおたにまみこさん。
今回の主人公は、水の世界ではない小学校に通うさかなくん!?
表紙絵から、何やら重装備のさかなくんにびっくりです。
なるほど、ガラスの容器に水を満たし、その中で生活するのですね。
学校であまり違和感がないのも、学校のみんなが動物だったり人間だったりするからです。
なるほど、こんな風にお昼ご飯を食べるのか、とも。
もちろん不自由もあるし、不得手もありますが、前向きに淡々とこなすさかなくん。
でもやっぱりうまくいかないことも。
すっかり落ち込んださかなくんですが、お友だちが見事にアシストしてくれます。
視点を変えることで、こんな素敵な転換ができるのですね。
独特のオノマトペが、様々な気持ちに寄り添うように伴走し、その感覚が伝わってきます。
やはり、すごい世界観です。