いわゆるナンセンス絵本のジャンルに入るのではないでしょうか?
絵はポリー・ダンバーという人が描いています。何よりこの人の表紙のイラストが目を引いたので、図書館で借りてきたのですが、正直、「楽してもうかる」この家族の在り方そのものに、ちょっとばかり反感を覚えた私自身は、あまり良い印象を持てませんでした。
ところが、下の子がこの絵本を妙に気に入ってしまったので、間を取ったような、評価となりました。
明日の食べ物までも心配するような貧困の生活をしていたマリーの家は、不思議な椅子のおかげで、お金持ちになっていきます。
子どもたちにはその突飛な発想と(ちょっと手を突っ込めば、いすの隙間から何でも出てくる)、歌のような軽やかな語調の文章が、とても楽しかったようでした。
一番ウケていたのは、いすの隙間から、双子の赤ちゃんの片割れが出てくるところ!
ここは私もさすがに面白いと思いました。