「わたし」って、自分から見ればいつも一人の「わたし」ですが、見方を変えればさまざまに変化します。
「おねえちゃん」だったり、「むすめ」だったり、「めい」だったり。
さらには「せいと」だったり「にほんじん」だったり「ちきゅうじん」だったり。
家族や社会の中での役割だけでなく、宇宙から見た自分の存在まで広がっていくところが面白いですね。
私たちは、一人一人が特別な「わたし」。だけど、集団を構成する一つの要素でもある。この社会は、さまざまな要素である「わたし」たちがお互いに関係しながら作り上げている・・・。
すっきりした文章とシンプルな絵でできている絵本ですが、内容はしっかり哲学です。