この絵本に出会う前に、宮西さんの「なんてうんがいいんだろう」を読んでいた息子。
古本屋で、たくさんの絵本の中から、買って欲しい本を選ばせていた時、いの一番に持ってきたのが、この本。
…やっぱりね。
12ひきのこぶたがクリスマスの用意をしているところへ登場するハラペコおおかみのお話です。
とにかく、宮西達也節が発揮されている絵本。
まずは、インパクトのある絵が楽しいです。オオカミが乱暴狼藉を繰り返すシーンでは、
「いけないねえ」といいつつ笑いがこらえきれない息子。
もちろん、お話も、絵の楽しさに負けてはいません。
オオカミがすっころんで、意識がなくなった時にブタ達が看病して、口に包帯を巻いてあげるのですが、
もちろん、これではおおかみ、しゃべれません。
「おまえたちを食ってやる」も「ううううううっううう」だし、
「ちがう!怪我がなおったら、むしゃむしゃくってやる」も
「ううう!ううううっうううう…(以下略)」です。
そのシーンには、子供大笑い。
言いたいことがいえないで悔し涙をながすおおかみに、ぶたたちが「だいじょうぶだよ、あしたは元気になるよ」と諭すシーンは、本当になんともいえません!
この絵本を閉じたときには、もちろんこういいたくなること、うけあいです。
「メリークリスマス!」