グリム童話に収められている「おいしいおかゆ」に相当する伝承話の再話。
貧乏暮らしの女の子が、森の中へ食べ物を探しに行き、途方に暮れていると、
不思議なおばあさんから「まほうのなべ」をもらうのですね。
教えてもらった呪文を唱えると、煮えたオートミールでいっぱいになるというすぐれもの。
でもある日、女の子の外出中、お母さんがかわりにまほうのなべを使ったものの、
止める呪文を忘れて大騒動になるのですね。
もちろん、無事解決しますが、村中にこぼれたオートミールをみんなが優雅に食べる様は
何とも大らかですね。
古風な絵だけに、雰囲気たっぷりです。
やはり呪文が効いているところが魅力でしょうか。
幼稚園児くらいから楽しめそうです。