3歳11ヶ月の息子に読んでやりました。「おかあさんが一番大好き!」というテーマかな?と思いましたが、ゴルバチョフさんの絵本はちょっと違います。「ぼくのことを理解してくれるという意味で」という前置きがあるのです。母親の私もちょっと背筋をぴんとさせなくては!と思いますよ。
こうさぎ5匹は寝ようとすると、おかあさんを呼びます。こわい夢を見たらしく、なかなか寝ることができません。どんな夢だったかをしどろもどろ説明しますが、おかあさんうさぎはとことんまで付き合ってくれます。そしてそれがそんなに怖くなかったかもと思えるまでに噛み砕いてもくれます。でも、やっぱり家の周りを囲んでいるおおかみがいるに違いないという妄想から離れることはできず、ねむれないので、お母さんうさぎは実際に外に行ってほうきでおおかみと戦ってやっつけたようにみせます。それをきいた子うさぎたちは安心して寝ることができました。
母は辛抱づよい。忍耐強い。最近、ちょっといらいらしやすかったので、再認識させられましたね。子供の視線にたって、子供に安心感を与え、自ら行動してもらえるように促す・・・。そういう子育てをしたいと思っていたので、その原点を気づかされた感じ。おおかみをやっつけに行くまで付き合いきれるかはわかりませんが、そういう母親になりたいなとだけは思いました。息子はそういう母親がかっこいいと思ったみたい。親子で楽しめるいい本だと思います。