「沈黙の春」で世界に警鐘を鳴らしたレイチェルカーソンの伝記絵本。
とてもわかりやすく丁寧に描かれたこの絵本は、改めて私たちに、環境破壊について考えるきっかけを与えてくれます。
小さなレイチェルが、生きものたちの音楽に耳を澄まし、自然の中に、たくさんのおどろきやふしぎを見つけて、のびのびと豊かな感性を育んでいく様子が、とても素敵に描かれています。
そんなレイチェルだったからこそ、自然が声を失いはじめたことに、いち早く気がつけたのでしょう。
自分の中に生まれた疑問にしっかりと向き合い、信念と勇気を持って行動したレイチェルカーソンの生き様に、学ぶべきことは沢山あり、また、お話の中で、化学薬品の生態系に及ぼす影響がとてもわかりやすく描かれていて、とても勉強になります。
命は全て繋がっていて、生きとし生けるものみんなが支え合って生かされている。そのことを改めて感じ、考えさせられます。
この素晴らしい物語を子どもたちに手渡し、一緒に考えていくことが、私たち大人の責任なのだと思いました。
多くの子どもたちに読んでほしい一冊です。