表紙から春の陽射しが溢れています。
こんなに背景の白色が印象的な作品は初めてです。
春の河原にいる女の子とその父親の姿をそっと描いています。
父親は車椅子。
同じように河原にやってきたおなじような父娘を見て、
女の子は・・・。
父親の想い。
女の子の想い。
大きな背景が優しく包みます。
淡々と、簡素に描かれたストーリーに、
こちらの感受性が揺さぶられます。
「てをつなご。」
その言葉と行為が心に沁みます。
そっと描かれた作品ですので、じっくりと手にとって読むほうがいいと思います。
どちらかというと大人向けの絵本かもしれませんね。