どこかで聞いたお話だと思ったら、「天の火をぬすんだウサギ」という、北米インディアンの伝説の再話のようです。
そう考えると、山の上の男たちは神であり、ウサギは神聖な火というものを地上にもたらしたヒーローという図式になってきます。
必死な思いで火を運ぶウサギに襲いかかる試練と、天上の男たちがウサギを追い詰める狩猟のような迫力と、打ち鳴らす太鼓の音と祈りの歌が響き渡ります。
このような迫力のあるお話で、生き生きとしているのがスズキコージさんのダイナミックな絵です。
これらに負けないように、力強く演じたいと思います。