まもなく小学生になる息子。
小学校に通うのが楽しみで仕方がないらしく、最近は好んで「学校」が登場する本を読んでいます。
この本に登場するのは、人間ではなく、森に住むさまざまな動物達。
6章仕立てになっていて、それぞれ登場人物達は同じだけれど、毎回主人公が替わります。
第1章では、乱暴でいたずらっこだけど憎めないこぐまのダンが主人公。
やんちゃなダンに手を焼いた森の動物達が考えた解決策。
それが、「森に学校を作る」ことでした・・・。
たくさんの動物達が登場するのですが、動物達の生態をしっかりつかんだ上で擬人化されています。
教室で数を学んだり遠足に行ったりと、人間の学校と同じようなことをしているかと思うと、小さな動物は天敵から襲われるシーンがあったり、冬には冬眠して学校に来なくなる動物がいたり。
ファンタジーのなかにリアル感もあって、ついつい物語にひきこまれます。
動物達が生き生き描かれていて、片山健さんの挿絵がぴったりはまっています。
幼年童話としてはちょっと文章が長いですが、一話ずつ完結しているお話なので、1章ずつわけて読んでもいいですね。
低学年程度の漢字が使われていますが全部振り仮名が振ってあるので、漢字がまだ読めないお子さんでも大丈夫です。