先日、絵本サークルの学生達がこの絵本の絵を縦につなげて巻物状態にして読み聞かせをしてくれました。絵を巻き上げる者、お話しを読む者に分かれて丁寧に読みました。こんな経験ははじめてです。佐藤さとるさんの「おおきなきがほしい」も絵をつなげると大きな一本の木になりますが、ページをめくるたびに木の上へ上へと登っていきます。これに対して「つきのぼうや」は上から下に下がっていきます。決して早くなく、まるでパラシュートでふわぁりふわりと月の坊やが降りてくるのです。
大事な絵本をこのようにして読むのは邪道かも知れませんが、ページを横にめくるよりもはるかにお話しに合っていて、引き込まれてしまいました。
家庭では出来ない読み方だと思います。お話し会などで工夫されるといいのでは…と思いました。