絵本ナビのお友達から教えていただいた本です。
『マーガレット・マーヒーのお話集』(第1〜第3まで3冊あります。)の中から
訳者である石井桃子さんが8編のお話と2編の詩を選んで収録されています。
お話は 石井桃子さんが選ばれただけあって
どれも心躍らされるものばかりです。
空を飛んだり 身近にあるものが魔法で動き出したり
夢の様なメリー・ゴウ・ラウンドに乗ったり
ちょっとドキドキの幽霊屋敷探検があったり…と
一冊で色んな気持ちを 味わう事ができました。
タイトルになっている「魔法使いのチョコレート・ケーキ」は
お話の中で 魔法を1回も使わないんですよ。
でも 魔法使いだというだけで 人間は友達にもなってくれない…
そんな孤独な場面からは
この人は紛れもなく魔法使いなんだ…と強く感じたりしました。
(先入観を持って人を見てはいけないなぁ。)そんな風に思ったりもしました。
このお話の結末は ハッピーエンドですので 安心して読んで大丈夫です 笑。
自分で読むなら 小学校中学年位から…となっていますが
お話として聞かせてあげたり ストーリー・テリングとして語るのでしたら
もう少し小さい子供達にも喜ばれそうです。
私は「メリー・ゴウ・ラウンド」と「幽霊をさがす」がとても気にいりました。
いつか子供達に読んだり 語ったりできるといいなぁ…とも思っています。