作家ウルフの思い出話。
「宇宙をみせてあげよう」とお父さんが少年時代のウルフを家から連れ出した。
歩いた道、途中に立ち寄った店も覚えている。たどりついたところが自分もよく知っている原っぱだったことも。
だけど、暗さに慣れてきた眼にはいろんなものが見えてきて、それから見上げた空の星。
お父さんがいろいろと星座の説明をしてくれて…。
犬の落とし物を踏んでしまったお父さんはそれからトーンダウン。
お父さんは家に帰っても靴の底が気になっているけど、ウルフには全部ひっくるめて楽しい思い出として心に残ったようです。
ひょっとしたらお父さんは、そんな出来事は忘れてしまっているかもしれないですが、子供の思い出箱に納められる宝物のような話です。
息子にはすんなり受け取ってもらえたようですが、奥様は犬の落とし物の件の方が気になったようで、あまり良い印象ではなかったようです。
父親が、息子に読み聞かせるのに良い本だと思います。