素晴らしい!!
まるで、映画を観ている感じでした
思春期の入口作品をいろいろ読んでいて
いつも感心してしまうのですが
これもまた、すごい
「死」の捉え方だけでなく
個性的な仲間と
相性の悪い同級生関わり
おじいちゃん的な年代の方との関わり
家族・・・
将来の夢
とにかくいろんなことで
頭の中がこんがらがっている感じ
以前・・・私達おばさん世代は
家族の機能がしっかりしていて
友人関連の問題とかも
家族に相談して・・・みたいなことがあったけど
今は、その基本の家族が崩壊しているんですね
で、こどもはそれを機能修正しようともがいていたり
するのです
でも、家族内だけではなく
こうやって、他人との関わりの中で
いろんなことを気付かされていく・・・
このおじいさん自体も
彼らに出会わなければ
充実した最期は迎えられなかったと思われます
施設で暮らす弥生さん
店仕舞いするという種屋の気品あるおばあさん
怖い?おはなし上手のサッカーのコーチのおばあちゃん
とにかく、魅力的な血縁のない年配者との関わりに
感心しました
出逢いによって
気付き、変化し、成長すると
家族も成長する
いい方向にベクトルが向くんですね
小学6年生の夏休みという
ちょっとした短い期間に
こんなに充実した経験したこの子達の
成長を見守りたくなります
作者のあとがきに
また、感心
ご自身のおじいさんが
この作品に投影されているかのようです
本当に素晴らしい作品でした
いろいろな方に読んでいただきたいです