数年前に6年生にブックトークをしたときに選んだ1冊です。
息子は小学3年生のときに、一緒に読み始め(というか取り合いをしながらです^^;)
すっかりハマってしまいました。
映画も一緒に行きました。
キャスティングがばっちりで、岡山に実家があるので、息子も岡山弁には親しんでおり、
「みんな上手だね」と言っていました。
期待以上によい出来で、大満足で帰ってきました。
この作品は、野球がテーマではなく、子どもと大人の感覚のずれや、
子どもたちの人間関係を包み隠さず、描かれていています。
大人は本音と建前があって、子どもと大人のはざ間にいる中学生という微妙な年齢の苦悩や、
決して天使じゃないずるい面も持ち始めるところを、ずばりと書かれています。
自分が中学生のころ感じていた不安や不満を思い出しました。
少年が大人へと向かっていく過程を、いろいろな人を通じて書かれているので、
子どもたちがその立場になったとき、この本を通じて予行演習になるのではと思いました。
女の子のほうが、人間関係で悩みが多いと思います。
野球が分からなくても読んでもらいたいと(男子や先生に尋ねると喜んで教えてくれるよと)、ブックトークで薦めました。