ある日、まさおのぼうしを食べていたのは、
「くいしんぼうのあおむしくん」
これが本当にくいしんぼうで、帽子だけじゃなく、
まさおのパパやママ、町や工場、山などなど・・・なんでも食べて、どんどん大きくなっていきます。
最後にはまさおひとりになってしまって、とうとうまさおも・・・
ところが!
あおむしくんのお腹の中に、
まさおのうちやパパとママ、町もそっくりそのままあったのです!
あおむしくんは何者?
宇宙?
ていうことは・・・私たちが今暮らしているこの世界も、
もしかしたらあおむしくんのお腹の中なのかも??
私や息子が見上げている空は、あおむしくんのお腹の色なのかも?
なんだか哲学的ですね。
読み手があまり感情移入しすぎて、
「ず〜んずん、ど〜んどん、おお〜きくなったのです!」
なんて大げさに読むと、子どもは怖がってしまうから、
あえて淡々と読むくらいがちょうどいい絵本だと思います。
それをどう感じて、どうとらえるかは子ども本人に任せて・・・。
うちの子は「すごいねぇ。たべちゃったねぇ」とか、
「あ、ママおった〜」とか、単純に楽しんでいますよ。
子どもに読んであげていると、
想像を超えるくらいの急展開するお話に、
ぐいぐいひきつけられている様子が、
背中から伝わってくるのです。
好き嫌いの分かれるお話かもしれませんが、
息子自身も好きみたいで、毎晩リクエストされます。
「あおむし」といえばエリック・カールだったのが、
今ではこちらのあおむしくんになりました(笑)