熊の子が春を待ち切れない気持ちがとても良く分かります。100日も家の中で眠っているなんて私も無理です。だから誰が何と言おうと外に出たいという好奇心を持った主人公の気持ちを私は痛いほど分かりました。私が一番気に入ったのは作者が絵を描く下地をとてもうまく利用している点です。この下地の御蔭でとても登場人物が生き生きしたり、味が出たり、顔の表情の微妙な感じがとても素敵に表現されていると思いました。そして、最後の場面が最高です。やっぱりお母さんは子供にとって特別な存在なのだな!と再確認しました。主人公が手に持ったお母さんへのお土産が最高です。