ずっと仲良く暮らしていましたという記述が最初にあるだけで、うさぎのえらそうなセリフから事が始まってしまうので、子どもにはうさぎがただ単に意地悪なだけで、くまにとっての大切さのようなものが分かりにくいかもしれません。
でも、大人には分かるんですよね。
なんだか一緒にいても、何をしてもらうわけでもない相手なのに、それでも大切な存在って。
それなのに、いつもそれを忘れてしまいがち。
ささいなことで、ムっとしたら、何もかも気に入らなく見えたり・・・。
そんなクマ側の視線で書かれているようです。
でも、反対にうさぎ側にたって考えてみるのも大切だと思います。
いつもワガママばかり言って、自分は何もしれやれていないのに、それでも大切に思ってくれる人がいる。
もしかしたら、こちらこそ、忘れてはいけない大切なことかもしれません。
子どもへのメッセージというより、ささいなことで疎遠になってしまった友達がいる大人や、倦怠期の夫婦などに大切なメッセージが送られているのかもしれませんね。