リスとハリネズミとアンゴラウサギの話です。
リスの家のストーブが壊れてハリネズミの家に暖を求めに行くと、
ハリネズミの家のストーブも壊れていて...
2人で寄り添って寝ようとするのですが、ハリネズミの針が痛くて
眠れない、でも近寄らないと温まらないというジレンマに陥る2匹。
そこで3匹目のアンゴラウサギの家に行くと、なんとそこには
ストーブすらない... という話です。
友情のあり方を教えてくれている心温まる絵本だなと思います。
この絵本で好きなところは、誰も、助けを求めてくる者を拒まない
ところ。
そして、2人で問題解決が出来なくても、第3者が解決してくれると
いう人間関係のあり方のちょっとしたアドバイスが盛り込まれている
ところ。
あとは、(人生の日々を若干積んできたからでしょうか)、リスが暖を
求めてきて快く迎え入れるハリネズミですが、求められても報いたい
のに上手く廻らないところが、ちょっとだけピリっとスパイスの効いた
人間関係のニヒルさが感じられ、 私はそこも好きです。
(素直じゃないかな?!)
でも、そこがまたストーリーの展開として絶対不可欠なんですよね。
子供に友情のよさを伝えるのによい本です。
お薦めです。機会があれば是非お読み下さい。