サンタさん中心のクリスマス作品はたくさん読みましたが、異国のクリスマスの過ごし方を描いた作品というのは珍しいですね。
メキシコのクリスマスの前からの様子を主人公のセシちゃんと一緒に楽しみました。
メキシコはブラジルに次いで世界で二番目にカトリック人口(89%)が多い国です。
また、メキシコのカトリックは、もともとメキシコに存在していた先住民(インディオ)の信仰と融合したカトリックとしても知られています。
クリスマス前からの準備の様子や人々のワクワク感が伝わる描写や、セシのポサダ当日の丁寧なセレモニーの描写まで、その場に私も招かれたような臨場感で楽しめました。
特にピニャタ割りが、この国の子どもたちにとってことのほか楽しみな事であることも理解できました。
ピニャタの中のお菓子やコインよりも、初めて自分のピニャタを買ってもらい、割られることを嫌がるセシの可愛い涙もいとおしかったです。
やはり、エッツさんならではの見逃さない子どもの言いようもない魅力的な表情の瞬間が描かれていました。