そろそろ、店頭にクリスマスの絵本が並びだしました。
クリスマス好きなので、このシーズンは毎年一冊はクリスマス絵本を買っています。
実はずっと前からこの絵本の素晴らしさを聞いていて、娘に読み聞かせられるようになったら買おうと楽しみにしていたのです。
初めて読む楽しみのために私も読まずにずっと待っていました。
沢山の期待と、ほんの少しはずしたら悲しいなという気持ちが入り混じりながら、今年この絵本を買いました。
読んだ感想は、お気に入りのクリスマス絵本になりました。
大人になったら、たわいない笑い話。でも、子どもにはとても大切で悲しく切なくなること沢山ありましたよね。
私はそういうお話に弱いようで、読み聞かせながら、涙ぐんでしまったのです。
メキシコのクリスマスまでにあるお祭りポサダのお話です。
ポサダにはピニャタというお菓子や果物などを詰め込むくす玉のようなものが登場します。
ただ、くす玉とちがって、大きさや形はさまざまです。
くまの形だったり、馬だったり。これを売っている市場のお店の様子はそれは楽しそうです。
このピニャタはポサダの日につるされ、子どもたちによって、割られる運命にあります。
セシという女の子が初めてポサダをするちょっとした小さな出来事がこの絵本の内容です。
セシはポサダを楽しみにしているのですが、ピニャタが割れてしまうのが悲しく切ないのです。
その小さな心の変化がとても美しいく尊く感じます。
子どもに大切にしてほしい感情がつまった絵本です。
絵もおさえた色彩が美しい傑作です。