コッコさんのシリーズを、いつか息子に読んであげたいと思いながらも、なかなか手に取る機会がないままでした。
そんな折に、偶然立ち寄った古本屋さんで、
「おやすみなさい コッコさん」を見つけて、嬉しくて即購入してしまいました。
実は、親の私は片山さんの絵がちょっと暗いというか怖いような気がして
(ごめんなさい)
お話はすごく魅力的なんだけど・・・と思っていた時期もありました。
でも、絵本のことを勉強していくにつれて、
子どもの想像力をかきたてる、味のあるいい絵だなぁって考えが変わりました。
実際、子どもはとても気に入っていますしね。
子どもは、本質を見抜く力があるのだなぁ、と実感してます。
お布団に入っても寝付けないコッコさんに、お月様がそっとささやきます。
「おそらのくもも ねむったよ」
「おそらのくもが ねむっても コッコはねむらないもん」
コッコさん、子どもらしいかわいい「意地っ張り」です。
こんなやり取りが何度もくり返されます。
そのうちに・・・
眠りに落ちるコッコさんをお月様は優しく見守ります。
まるで、お母さんみたいですね。
もしかしたら、コッコさんは夢見心地で、お月様の声だと思ったのかしら? なんて、想像が膨らみます。
息子は、文章に出てくるもの以外でも、絵に描いてあるものを指差して、「これもして」と言います。
どういうことかというと・・・
「いけのみずもねむったよ」というページだと、かえるさんとかボートが描いてありますよね。
それを指差すので、私が「かえるさんも眠ったよ。かえるさんが眠っても、コッコは眠らないもん」と、半ば創作で読むのです。
とても喜びます。
子どもって「絵を読んで」いるのだなぁって思います。