50年前に出版された絵本が、2023年の今年記念復刊されました。
凝縮された時空が50年前そのままに、自分の時を語ってくれているような気がしました。
地球が生まれ、生命が誕生して、歴史があって、戦争があった時代に私の両親は結婚しました。
そして自分が生まれてから、一軒の家、家庭とともに、「とき」が定点観測のように語られます。
昭和で停まった風景が、平成、令和と、時代が様変わりしても、そのままに生き続ける不思議さを感じました。
太田大八さんの絵のひとつひとつに、時間の淀みのような深さがあります。
誰にも止めることのできない時間ですが、そのことを次世代、次々世代の子どもたちに伝えることはできそうです。