たろは村に住む男の子。その村では海が遠いので貝や魚、昆布を食べたことがありません。ごちそうといえばたけのこでした。たろがおかあさんに頼まれてたけのこを取りに行きました。たろは上着を脱いでたけのこにかけると、あら不思議、たけのこはどんどん伸びていきました。上着をかけたままだったのでたろはそのたけのこにしがみつきました。それでも、どんどん伸びていきます。たろが帰ってこないので見に来たお母さんがたろを見つけます。そして、村人総出でたけのこを切ることにしました。たけのこは切って倒れましたがたくさんの山を越えないとさきっぽにはたどり着けません。みんなは必死でたけのこにそって歩きました。いくつもの山を越えて・・・。やっとやっとつくことができたろはそこで倒れていました。みんなは近くの池の水をたろにかけました。すると、たろは息を吹き返したけどかけた水がしょっぱいというのです。なんとそれは池でなく海だったのです。それから、村の人々は倒したたけのこを頼りに海に行けるようになって貝や魚を食べることができたそうです。たけのこがおびたところ、切って倒れるところはなが〜いたけのこが2ページにわたって描かれています。子供達は一言もしゃべらず聞き入っていました。