図書館で「良い絵本」とされていたので、読んでみました。
表紙と題名だけからだと手にしなかったかもしれません。
想像以上に面白いお話です。
子供達の感想も、その一言でした。
筍が、ぐんぐん伸びる、それが、すごい速さで伸びる。
なんだか不思議ですが、何故か納得してしまいます。
「かぐや姫」の話が、根付いているから、タケ林で不思議な事が
あっても、すんなり受け止めてしまうのかしら・・・
筍の伸びることに危機を感じながらも、
一方で、その力強さに爽快感を感じてしまいました。
筍と一緒に空高く上ってしまった「たろ」がどうなるか、
話に引き込まれてしまいます。
空のはるかかなたの方から聞こえる返事「ん・・・・・ん」
読み聞かせ方が難しいですが、現実感あります。
たけのこを切り落として、「たろ」を助けに、先っぽへと向かう。
その道のりの長いこと、長いこと。
行き着いた先は海。
そして、倒れた筍が、海までの道しるべとなり、
村人が海まで無事行き来できるようになります。
筍が、村に海の幸と繁栄をもたらしたという昔話的なお話で、
説得力があります。
「こんな言い伝えを持つ村が、あるかもしれないね」と息子。私も同感でした。