どろんここぶたは、やわらかいどろの中に、ずぶずぶ〜とうまっていくのが大好きだったんです。
なのに、おばさんが、そのどろこんこをすっかり掃除してしまったもんだから、どろんここぶたは怒り、家を飛び出すことに。
そして、やっと見つけた泥んこの中にずぶずぶ〜とつかったと思ったら、それは、泥んこじゃなくて、セメントだったもんだから、セメントが固まり、半身が固まったまま、身動きができないことに...
でもね、おじさん、おばさんがそれを見つけて助けてくれたんです。「気をつけて。世界一大事なこぶたなんだから。」っていうセリフがいいですよね。
よかれと思って、泥んこを掃除してしまったおばさんも、その後は泥んこを掃除しないことに。
こぶたは、2人にとても愛されているっていうのがよくわかって、なんだか、静かな幸せを感じられる絵本です。