表紙の牛乳を持ったうれしそうな顔といったら・・・。「はじめてのおつかい」はうまくいったんだなぁと思って、読み始めたのですが、意外といろんな苦労があったのね。
娘は、転んだみいちゃんを見ては、心配そうな顔をし、一緒になって100円玉を探し、お店のおばさん向かって、大きな声で「ぎゅうにゅう くださあい!」と叫んでいます。すっかり自分はみいちゃんになった気分なんですね。
とにかく林明子さんの絵は細かい。娘にねだれて、電信柱の張り紙まで読む始末。他にもいろいろ、楽しめるしかけがいっぱいのようですね。また、他の絵本にも、このみいちゃん、幾度か登場しているようです。
そしてなんだか懐かしさを覚えるのは、私だけでしょうか。30年前、そう私が初めておつかいをした時のような、町並みを髣髴さえます。公衆電話、自動販売機どれをとっても、昔を思い出させるものばかり。いいものは、ずっと読み継がれていくんですね。