5歳のみいちゃんが、大忙しのお母さんを助けて、初めて200円を握り締めて近くのお店まで買い物に行くお話。
みいちゃんのバクバクと鳴り響く心臓の鼓動が聞こえてきそうな、描写。
無事「ぎゅうにゅうください」が言えて、おばさんが小さなお客さんを迎え入れてくれた瞬間は、みいちゃんよりも先に読んでいる私のほうが、涙を一粒こぼしてしまいそうになりました。
読み終えて、娘は「3さいになったらみいちゃんみたいに、モジモジしないで大きな声でご挨拶する!」と誕生日を間近に控えて決意を新たにしていました。
裏表紙の、すりむいた膝を消毒し終わって牛乳を飲んでいる様子がなんともほっとします。安心して、ポツリポツリと武勇伝を語り始めるのか、思い出して泣き出してしまうのか、親子の会話が聞こえてきそうです。
ちなみに、迷い猫のポスターに描いてある猫が、町をうろついています。よ〜く探してみてくださいね。