新刊
どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

「答えのない問いに向き合う力」をはぐくむ新感覚の絵本

  • 全ページ
  • ためしよみ

のら犬」 ヒラP21さんの声

のら犬 作:新美 南吉
絵:鶴田陽子
出版社:大日本図書 大日本図書の特集ページがあります!
税込価格:\1,870
発行日:初版 2005年2月
ISBN:9784477018409
評価スコア 4.33
評価ランキング 15,746
みんなの声 総数 5
  • この絵本のレビューを書く
  • 常念の邪念と小心

    見方によってはいろいろな捉え方ができる絵本かも知れません。

    碁の好きな常念御坊は、隣村で檀家相手にうった碁の負け方が気になってしょうがありません。
    帰り道碁のことばかり考えながら歩いて行くと、きつねに似たのら犬がついて来る。
    やせてあまり食べていないような薄汚れた犬が気になってしょうがない。
    どうして薄気味悪いと思ったのでしょう。
    帰り道は遠く、夜も更けてきました。
    茶屋でだんごを買って、借りた提灯。
    寂しい道で、後ろからついて来るのがのら犬ではなく、きつねに思えてくる。
    しかも、女に化けたりして。
    寺にたどりついた常念御坊は、ついてきたのら犬を小僧に追い払わせるのですが、食事をして人心地つくと、のら犬にした仕打ちが申し訳なく思えてくるのです。

    のら犬はいったい何だったのだろう。
    常念御坊はどうしてのら犬をおそれ邪けんにあしらったのだろう。
    考え方はいろいろでしょうが、とても意味深い本です。
    鶴田さんの木版画が、どうしてものら犬を悪者にしてしまうように描いているのですが、のら犬はお礼を言われる故はあっても、何も悪いことをしていないのですよ。

    読み返すごとに味わいのある絵本です。

    投稿日:2010/06/21

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「のら犬」のみんなの声を見る

「のら犬」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

きんぎょがにげた / しろくまちゃんのほっとけーき / もこ もこもこ / いないいないばあ / おつきさまこんばんは / だるまさんが / はらぺこあおむし / ぐりとぐら / ねないこ だれだ / おおきなかぶ ロシアの昔話

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • はいるかな
    はいるかなの試し読みができます!
    はいるかな
    出版社:ニコモ ニコモの特集ページがあります!
    コンプレックスは長所だ!動物たちは、その特徴を使って ボールを入れることが出来るかな?


いくつのえほん掲載絵本児童書一覧

みんなの声(5人)

絵本の評価(4.33)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット