表紙から見つめる子猫の姿がとても印象的な『こねこのぴっち』。
好奇心旺盛な子猫のぴっちが、おんどりややぎ、うさぎといった動物になってみたいと真似をするのですが、どれも見事に失敗。
あっちこっちと動き回るちっちゃなぴっちがとても生き生きと描かれていて、躍動感にあふれています。
出版されたのが1948年(日本語版は1954年)というから、なんと60年も前の絵本。
でもそんな古さは感じられないです。
個人的には、最後の方で犬のベロが運んでいる、クリームが山のようにかかったケーキがとってもおいしそうに見えて気になります(ベロは『こねこのぴっち』の前編の『たんじょうび』でもケーキを運んでいます)。