まりーちゃんと羊のぱたぽんがおはなししています。
ぱたぽんが子どもを1匹産んだら、その毛を売って好きなものが買える。
2匹産んだら、新しい靴が買える。3匹産んだら、…と、
まりーちゃんの想像はどこまでも広がっていきます。
まりーちゃんの思いつきをひょうひょうとかわすぱたぽん。
それは、子どもとお母さんの関係にもどこか似ていて。
夢見る夢子さんのまりーちゃんと、マイペースを崩さないぱたぽんのやりとりは、
実にほのぼのとしています。
最後にぱたぽんが子どもを何匹産んだか出てくるのですが、
ぱたぽんが何匹子どもを産もうが、まりーちゃんのぱたぽんへの思いや、
二人の平和な日常は変わらないのだろうな、と思えるのです。
そういう約束された安心感というか、安定感こそが、
このまりーちゃんシリーズの最大の魅力だと思います。
安心して子どもに与えられる絵本です。
「まりーちゃんとひつじ」ともう一つ、「まりーちゃんのはる」というお話が入っています。