娘に読んでやりながらも、私の方が楽しくしあわせな気持ちで
この絵本の世界に浸っていました。
「自分が好きなこと」を持っているのって、なんて豊かでしあ
わせなことなのでしょう。好きなことがひとつでもあれば、他
のことにもきっとふりまわされない(とうぎゅうじょうで、ゆ
うゆうとすわりこんでいたふぇるじなんどのように)、穏やか
な暮らしを送ることができるだろなあと思います。
絵本を読みながら、私もふぇるじなんどと一緒にくさのうえに
すわってしずかにはなのにおいをかいでいるような気分になり
ます。やわらかな日差しや気持ちのいい風も吹いてくるのだろ
うなあ。
今はまだ、ふぇるじなんどのおかあさんの首につけたベルや、
くまんばちの様子ばかり気になっている娘も、この先、好きな
もの、大切なものをみつけて楽しい人生を送ってほしいなあと
思います。
その時は娘の「好きなもの」をないがしろにしないように、ふ
ぇるじなんどのおかあさんを見習わなければ。